広州家具見本市 3
昨日は、早朝の下北沢から広州、そして見本市で商談と弾丸ツアーのように動きました。
5年ぶりの海外と見本市、現場で途中から完全に意識が飛んで「トランス状態」になってしまいました。
いつもなら商談終了後、ホテルのレストランで食事をしながら収集したカタログ見て「ひとり反省会」を開催していましたが、今回はそんな余裕もなく疲れ果てていました。
こんな経験久々でした。
その昔、ミラノから夜行列車でパリ、さらに夜行列車でバルセロナ、そしてバレンシアと見本市弾丸ツアーを決行していたころを思い出しました。
そう言えば、見本市会場で「見たこともないインテリア、家具、ヨーロッパの雰囲気、人たち」に圧倒されまくって「自分が何やってるのかわからない」状態で見本市を回っていた記憶があります。
全てがよく見えてしまい「これなら売れる」と勝手に思い込み「売れないものを大量に買い込んでしまった」こともありました。
そんな時、ポケットに「家具屋のバーゲンのチラシ」を入れ、「ラリって来る」たびにチラシを見て自分を現実に引き戻していました。
夜、「自分は今どこにいるのか、なんでこんなところにいるのか」とさらに買い付けのプレッシャーから、うなされて眠れない事が何度もありました。
今回は、食事のあと(なぜか食事の記憶だけはあり)「起きているのがやっと」状態で、ほぼ記憶なしで寝てしまいました。
翌朝、5時に目覚めると広州の街も目覚めたばかりでした。
川沿いをジョギングする人、ウォーキングする人、そして朝の空気・・・5年前よりきれいになったような気がしました。
これも電気自動車の影響でしょうか。
部屋でストレッチ1時間、ヨガ30分で体を目覚めさせ、
今回の楽しみでもある朝食のビュッフェに出かけました。
「食は広州にあり」です。
5年前は、広州でもパンにハム、目玉焼きターンノーバー(両面焼き)オレンジジュース、コーヒーでした。
朝から麺、餃子、小籠包、酢豚・・・なんだか・・・・重そうで「おしゃれじゃなさそう」だし・・と敬遠していました。
因みに、上画像はお好み焼きのようなものでチャーシューやザーサイなどの具をリクエストし、粉系の液体と鉄板の上で混ぜながら固形化させて作ります。
出来上がりは、具の入った餅のような感じです。
これは、大きさを選べず他のものが食べられなくなるため、スルーしました。
5年前、上海のモーニングで麺と粥を食べてから、その美味しさに感動し「中国に来てなぜパン?」と思い、次回は「初めから中華」と決めていました。
広東料理・・・香港も台湾も基本広東料理で、日本の中華も広東が中心です。
街中華イコール広東と言っても過言ではありません。
ただ(仕事で行っていて僭越ではありますが)本場の中華を食べると、日本の中華とは別物で日本の中華は日本風にアレンジされたものだと感じます。
いくら日本料理がおいしいと外国で食べても「なんか違う」のと同じだと思います。
イタリアンをイタリア以外、フレンチをフランス以外で食べるのも同じです。
さて、お目当ての麺から行きます。
麺はこの4種類から選びます。
春雨、ビーフン、卵の細麺、刀削麺(想像ですが)の中からチョイスします。
この辺は、何かイタリアンと同じです。
最も北イタリアでは、パスタは「マルコ・ポーロが中国から持ち込んだ」と言われています。
ラビオリやチャルソンズも餃子が原点とのことです。
麺は、細麺をチョイスします。
もちろん生でおそらく手延べだと思います。
タリオリーニ(パスタの細麺)の原点でしょうか、とにかく美味です。
次にこの食器に(銀の食器の向こうに見えているのは、鳥団子、エビ団子、魚の団子などの具材です)
具材をチョイスします。
先程の団子からひとつずつ入れ
手前のチンゲン菜を入れ(奥はブロッコリーと小松菜)シェフに頼むと
茹で麺機に入れ、ゆであがるとスープ(鳥ベースの清湯、チンタンと読みあっさり系のすましベースです。これと手延べ細麺は相性抜群で中国でしか食べたことありません)
麺が出来るまでの時間、粥を盛ります。
前の3つは干し貝柱、チャーシュー、プレーンの3種類の粥です。
前の皿にはザーサイなどの具と左の小皿は薬味です。
3種のゆで卵、うずら、赤卵、白卵からチョイスですが、今回はパス。
尚、ピータンは別にありました。
様々な中華料理です。
チャーシューとパンのようなものです。
手前の味噌や醤油、黒酢につけて食べるのでしょうか。
麺が茹で上がり
粥に高菜のようなものを入れ
焼売と小さなチャーシュー万、チンゲン菜の塩炒めを盛り、中華モーニングの開始です。
粥は3種食べました。
麺は普通に一人前で、やはり清湯と手延べ麺は最高でした。
粥はどれも程よい薄味で、プレーンさえ薬味なしでいけます。
これは、焼き餃子のようなものでしょうか。
中国では餃子は茹でるもので焼きは基本的にありません。
8年位前に「日式ラーメン」という日本のラーメンが中国、香港で流行ったことがありました。
中国では、中国の麺とラーメンは別ととらえているのでしょう。
その時期に香港で焼き餃子を初めて食べました。
もちもちの皮にギュッとした「あん」、熱々で食べると中からやけどするくらいのスープが出てきます。
日本の焼き餃子とはだいぶ違う感じでしたが、美味には変わりありませんでした。
日本の餃子は「薄皮」で「あん」も柔らかめのものが多いような気がします。
おそらく中国では、水餃子が基本のため皮も厚くなるのでしょう。
この考察から水餃子を焼いたものととらえるとイメージしやすくなるかと思います。
ひとつでもかなりのボリュームです。
大きなもちもちの皮に「あん」は北京系の水餃子系で、両面に焦げ目がつけてありました。
コレなかなかいけてる感じで、西洋系外国人の方に人気らしくトレーの餃子が焼きあがると一気になくなっていました。
そういえば、パリで餃子バーが流行ったことがありました。
その流れで青山にフレンチGYOZABARがオープンし(現在は閉店)、シャンパンと餃子が市民権を取りました。
そのあと別の餃子バーが代々木(ほぼ新宿)にもオープンし、モエと餃子にはまったことがあります。
現在は、おしゃれな餃子バーが各地にオープンしています。
広州ですが(本場は上海)
小籠包も忘れません。
上海よりも広東色が強く、台湾系小籠包といった感じでした。
中華を堪能し、ヨーグルトと
サラダーバー、冷蔵ケースにある30種類以上の野菜から
チョイスし食事を終えました。
でも・・・待てよ・・・これからおしゃれなもの探しに行くのに全然おしゃれなことしてないって・・・・餃子と麺がおしゃれじゃないとは言わないけど・・・・。
このブログも一体なんおブログかわからなくなってきたし・・・。
と言うことでコーヒーと
クロワッサンを持ってテラス席に出て
広州のモーニングを味わってみました。
うーん・・・・なんかやっぱりおしゃれか・・・・コーヒーとクロワッサンで本日の見本市が楽しみになってきました。
忘れていた感覚がなにかよみがえってきた気がしました。
テーブルにアディオス・・・ではなく
ザイチェンを告げ
会場を目指しました。