NOCE新潟店10月11日オープン 4階建てビルをフルリノベで新しいチャレンジ
NOCE新潟店が東大通りの路面から信濃川を渡った対岸に移転し、本日2024年10月11日にオープンいたしました。
売り場面積は、前店舗の2倍半と更に多くの商品が展示されます。
場所は商業エリアではありませんが、駅からもダウンタウンからも遠くありません。
新潟の方ならどなたでもわかる場所です。
「どうしてそこに?」と思われるところですが、そのひとつが「家賃」です。
商業地区や商業施設は、それなりに高額な家賃がかかります。
家具のような場所を必要とする形態では面積が広くなってしまい、家賃はどうしても高くなってしまうのです。
家賃が高くなれば、価格に転嫁するか、他の経費を削減するしかありません。
そして最後の選択肢が「やめる」です。
NOCE新潟店は今から26年前の1998年9月10日木曜日、万代ビルボードプレース4階にオープンし、その5年後の2003年に東大通りの路面に移転しました。
その21年後の今年5月に「諸般の事情」により閉店することになっていました。
その事実を知る多くの方々から惜しまれる声と激励をいただき、再開の方策を模索している時に今回のビルとの出会いがあったのです。
一言に26年間と言っても、とても長い年月です。
その間NOCE新潟店を利用しなくてもご存知の方は多くいらっしゃいます。
その潜在的顧客は代えがたい財産とも言えるのです。
そして僕自体が新潟を再発見したことも大きな理由です。
新潟市内には日本で一番長い信濃川の河口にあり、街を流れる大きな川はそれだけで雰囲気があります。
その川は新潟駅を背に北方向1キロほどのところにあり、橋を渡ると「古町」という旧市街があります。
そこから更に1,5キロほどで日本海にあたるのです。
東京生まれの僕にとって、街がリゾートのように見えます。
海と言っても水が透き通っていて、東京湾や湘南のように茶色ではありません、
夏は海水浴場になるその海岸から佐渡に落ちる夕日を見るとそれだけで泣けます。
そして新潟と言えば海産物です。(本当は米ですが)
「のどぐろ」と言う魚がありまして(超高級魚、新潟産の「のどぐろ」は新潟の市販でも5,000円前後)これをシンプルにグリル・・・・だけではありません。
生ズワイ、それも佐渡産の紅ズワイ、生でもいけますが、やはりグリルで・・・・焼き上がりにオリーブオイルを数滴・・・・ベネチアのスカンピーを彷彿させます。
ズワイにはイタリアのプロセッコ(発泡酒)、シャンパン、そして「のどぐろ」のグリルにはムルソー(フランスの白ワイン)、はるか夕焼けに照らされる街と信濃川・・・新幹線で下北沢から最速90分・・・お金はかかりますが「箱根」と時間は変わりません。
この話続けたら、本当に止まらなくなるのでここで止めます。
それでは、新しいNOCE新潟店に家具を搬入してきます。
その朝、まだ眠い下北沢の街を
小田急繊に乗るため駅に向かって歩きます。
朝9時に10トントラックが新潟店で待っています。
新宿から
埼京線に乗ります。
空いた埼京線で
大宮に向かい
7時29分発「とき」で
新潟に向かいました。
国境の長いトンネルを超え、数駅停まると新潟に到着し
ドアから
改札口に向かう階段を駆け足で降り
改札を抜けます。
改装中の駅を
後にすると
小雨に目覚める新潟の街がありました。
急いでタクシーに乗ると
街の時計が9時2分を指していました。
東大通りを直進し旧NOCE新潟店を右に見て、万代橋前にある新潟日報メディアシップビルを右折し
柳都大橋で信濃川を渡ります。
左は万代橋で夜はライトゥンナップされます。
渡り切り頃、右手にNOCE新潟店が見え、橋のたもとの交差点を右折すると
開店を待つ新しいNOCE新潟店に着きました。
駅から2キロ弱でした。
歩くと30分くらいなので、晴れた日は「信濃川を見ながらの散歩もいいかも」です。
橋の向かいには「ぴあ万代」と言う食品市場があり、野菜、肉、鮮魚(もちろん「のどぐろ」、ズワイ、その他鮮魚、貝など時間を忘れそうなほどです)
9時8分、幸いにもトラックの到着が少し遅れて僕の方が待つ形となりました。
10トン4軸のガルウイングを開けると満載の家具がありました。
荷台の荷物は僕一人で降ろし(慣れていないと事故るため)荷台下に男子3名、女子3名約15分で降ろしました。
2階から空の10トンを見下ろします。
店の前にはカートンに入った家具が並び、ひとつひとつエレベーターで上げていきます。
エレベーターに入らない大型ソファーは人力で上げました。
これが今回一番きつかった・・・・4本目は腰立ちませんでした。
店内は旧ビルをリノベしたため、部屋が小分けされています。
ここは確か社長室でした。
階段の踊り場です。
こういったスペースを「いかにうまく見せる事が出来るか」がこの店のクオリティの決め手になりそうです。
梱包から出された家具たちが
次々とディスプレイされていきます。
リノベ独特の雰囲気です。
1階はカフェスペースですが機材の関係でオープンが1ケ月伸びてしまいました。
まだ眠っています。
作業が終わり
懇意にしている新潟では超有名なイタリアン「オステリア・バッコ」で開店前の興奮を下げに行きました。
1ケ月前でも予約の取れない素晴らしいレストランです。
シェフとソムリエールのマダムとは20年来の知り合いで、お二人が御結婚前勤務されていた下北沢のイタリアン(こちらも有名、その後シェフは同系列の青山店に行かれました)時代によく通わせていただきました。
因みにそのイタリアンのテーブルとチェアは、僕がイタリアによく行っていたころにデザインしたテーブルとチェアで今でも現役で、20年間程よくエイジングされ「いい感じ」になっています。
僕が言うまでもなく、オステリア・バッコの新潟食材に特化したイタリアンは、東京時代よりも尚一層洗練され、またソムリエールの資格を持つマダムチョイスのワインとのマリアージュは絶妙としか言えません。
新潟の夜が深い群青に包まれる頃、NOCE新潟店が本日の開店を待っていました。
NOCE新潟店スタッフ一同、お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。