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中目黒祐二のブログ

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日記

NOCE名古屋店 来年7月オープン決定・・・・・名古屋どうする?


その晩、名古屋のホテルにあるバーでラストドリンクを飲んでいました。
NOCE名古屋店・・・栄の店が閉まって3年と数ヶ月・・・。
再開のため、物件確認に何度来たことか・・・。
その間、2回ほど決まりかけたことがありましたが、先方の都合で流れてしまいました。
その都度、上司から「つめがあまい」とありがたいご指摘を賜り、自分を責めたり、落ち込んだりとつらい時期もありました。
そしてこのたび物件が見つかり、来年の7月にオープンすることが決定いたしました。
新築案件のため、建築期間が約10ヶ月で来年7月になるわけです。
場所は、名駅付近です。
さて、オープン予定が決まったところで、「どうする」です。
サイトに近日オープンと告知しているにもかかわらず来年とは・・・。
で、それまでの間「なにかできないのか」との命令に「いざ名古屋!」となりました。
名古屋の中心は、大きく「名駅」と「栄」に分けられます。
以前は、栄ひとつでしたが名古屋駅、また周辺の再開発とともに、栄と肩を並べる商業エリアになっています。
店舗を探す際、この2つのエリアを中心にリサーチしますが、やはり家賃が高く手が出しにくい状況です。
特に、リニューアルされたテレビ塔とその周辺は、「とんでもなくおしゃれ」になって栄地区での出店がより困難な状況になってしまいました。
そこで、僕の中で注目しているエリアが2つあります。
ひとつは、栄と名駅の真中を流れる堀川沿いです。
パッと見、用水路のような小さな川ですが、庄内川から名古屋港に流れる全長16.2キロある一級河川です。
もとは、物資を運ぶ運河として1600年代に作られたそうです。
この川沿いには、おしゃれなカフェやレストラン、クルーズ船もあり、魅力たっぷりですが、適当な物件はありませんでした。
もうひとつは、中川運河沿いです。
これも名古屋港から、名古屋駅そばにあった「笹島貨物駅」まで物資を運ぶ運河として1932年に作られたものです。
笹島貨物駅は、現在名古屋市の開発により「笹島ライブ」と呼ばれる高層ビルが建つ商業地域になっています。
この名古屋駅に近く、近代的な建物がある地域に取り残されたように、運河があります。
当時使われた倉庫がそのまま残されています。
見るだけで「ワクワク」する建物もあります。
ただ、この運河沿いですが名古屋の方たちもまったく注目していませんでした。
僕は、当時不動産業者になんどとなく、物件を依頼しましたが「ここでお店は不可能で建物自体がない」と言われていました。
今も覚えています。
運河沿いにひとつ大きな空き地がありました。
そこにひとり寒い風に吹かれながら佇んで「ここに倉庫のようなおしゃれな建物を建てて、カフェ併設して・・・」なんて思っていたら・・・なんとそこに「バーミキュラ・ビレッジ」という超おしゃれなレストラン、カフェ、カルチャーができたじゃあーりませんか。
鋳物メーカーで全国的に有名な地元企業です。
朝から駐車場に入るため渋滞し、店舗前には長い列。
「まーしょうがない」であきらめました。
話を戻して、来年7月までの期間限定店舗として、笹島ライブの商業施設を検討することにしました。

右が名古屋駅のJRセントラルタワーズです。
左が笹島ライブにあるグローバルゲートです。
名古屋駅から徒歩でもいけます。

中心エリアです。

中にはいっていきます。

キャッツ名古屋のパネル展を開催していました。

スタバです。

笹島ライブから少し離れた名駅エリアのホテルにチェックインしたあと、堀川沿いにあるワインのお店に向かいました。
名古屋に来るたびにお世話になっている堀川を望むメランコリックな素敵なお店です。

堀川にかかる納屋橋の交差点です。
堀川七橋のひとつでシンボルとも言える橋です。
とにかく、僕にとって名古屋と言えば堀川です。
堀川、好きです。

交差点に、国の登録有形文化財に指定されている「旧加藤商会ビル」があります。

このビルの先に川岸沿いにある遊歩道に下りる階段があります。

川を渡る夜風にあたりながら振り返ると、ライトアップされた納屋橋がありました。

川沿いを歩くと

誘われそうな

お店が並んでいます。

錦橋(後ろに見ています)で川沿いの遊歩道が終わります。


さらに川と並行する道を歩くと「Vin Vino」バンビーノが見えてきました。
この道をさらに歩くと、古い町並みがある「四間道」(しけみち)があります。
古い倉庫や土蔵を利用したレストランやバーがあり、「超ラブリー」なエリアです。
次回という事で、とりあえず「いきつけ」に。

開いたドアの向こうに

川を見下ろすテラスのカウンター席があります。

名古屋・・・どうする?にピッタリな場所です。

名古屋の夜に水が流れていきます。

背中では古民家を改造した空間に談笑があふれていました。

ワインのチョイスです。
自然派が売りのお店でワインリストはなく、好みと値段で提案してくれます。

その中からフランス、ロワール地方のシュナンブランを選んで

名古屋と堀川の夜に捧げました。

レンズ豆のサラダの前を

ナイトクルーズの船が上っていきました。

ムール貝の白ワイン蒸しに

下って行くクルーズ船に手を振ると堀川は、濃い夜の帳に包まれていきました。

〆のシャンパンの向こう側に「名古屋・・・どうする?」の答えは見えませんでした。

納屋橋に向かい少し酔った身体を風に当てながら歩くと

バイオリンを音色が川に反射していました。

「何か一曲」とリクエストすると、ツゴイネルワイゼンの旋律がジプシーの哀愁とともに川面を潤していきました。

ホテルのバーで最後の一杯と名古屋・・・どうする?
答えが見つからないまま、翌日の昼前には下北沢を歩いていました。